円形広場の床面は特徴のあるデザインをしています。このデザインは、多鈕細文鏡の文様をモチーフにしています。多鈕細文鏡は、大正２年（1913年）に、梶栗浜遺跡から日本で初めて発見されました。多鈕細文鏡は、朝鮮半島でつくられたもので、日本列島に伝わった最初の青銅でつくられた鏡です。西日本を中心に10例程度見つかっています。下関市の弥生時代をあらわす特徴のある遺物のデザインをアプローチに取り入れました。
正面玄関を入るとエントランスになっています。正面に実物と同じ大きさの貯蔵用竪穴（地下式の倉庫）がジオラマ（立体的な模型）によって表現されています。向かって左側は、綾羅木郷遺跡の貯蔵用竪穴を弥生人が利用する様子をあらわしています。収穫した食べ物を貯蔵用竪穴に蓄えるために働いている様子です。向かって右側は昭和40年代（1965～1970年頃）の綾羅木郷遺跡の発掘調査の様子をあらわしています。人物は発掘調査に参加した考古学研究者たちがモデルになっています。このジオラマ背後（北側）の大きなガラス窓からは、屋外に復元された竪穴住居が見えます。その奥には、台地に広がる綾羅木郷遺跡や彼方の鋤先山を望むことができます。
コインロッカー
エレベーター
トイレ
トイレ
身体障害者用トイレ
トイレ
トイレ
屋外トイレ | ◎コインロッカー | コインは返却されます。どなたでも利用できます。 |
| ◎エレベーター | １階エントランスから地階展示室に通じています。
エレベーターの寸法は出入り口幅90㎝、かご幅140㎝、奥行き幅140㎝です。 |
| ◎トイレ | 館内と屋外にあります。それぞれ１つずつ多機能トイレを備えています。
館内女性用トイレにベビーシートがあります。 |
下関市は、中国山地の端にあたり、本州最西端にあります。関門海峡をはさんで九州と向かい合っています。響灘や周防灘を渡ると山陰、山陽、四国へつながっています。さらに日本海をはさんで朝鮮半島、中国大陸と通じています。タイムトンネルに入ると、響灘の波音が流れます。壁面にある下関市の平成～昭和（現代）、大正～明治（近代）、江戸（近世）、室町～鎌倉（中世）、平安～奈良（古代）の各時代を関連する画像を見ながら時代をさかのぼります。時代の移ろいを感じながら進むと、出口では土笛の音色が流れます。そして、古墳時代～弥生時代の下関の遺物がある展示室へとつづきます。
56名を収容できる講堂です。市民を対象にした講演会や体験学習、シンポジウムなどを行います。また、博物館活動に関連した研修会場としても使用されています。
この学習室では年間を通じて体験学習を行っています。また、ボランティア活動や研修の場としても使用されています。
タイムトンネルを抜けると、そこには響灘の夕焼けを背景にし、土笛を吹く弥生時代の少年と少女の像が左がわにあらわれます。その様子を眺めながら、地階に向かうスロープを降りていくと、常設展示を見ることができます。
地階常設展示室 古墳時代から弥生時代にかけての下関市内の遺跡出土品が展示されています。綾羅木郷遺跡の出土品を中心に、約400点あります。また、下関市産の新種の恐竜卵化石も展示されています。
⑦綾羅木郷遺跡の発掘調査
綾羅木郷遺跡の発掘調査 昭和40年代（1965～1970年頃）の綾羅木郷遺跡の発掘調査の様子を、大型写真パネルで展示しています。
地階展示室から1階に通じています。
